どの業界・業種においてもクレームはある。とくに小売業や飲食業など一般消費者を対象とした、いわゆる「BtoC」といわれる業界では日常茶飯事ともいわれる。建設業はそれらの業界とは事情が異なるものの、クレームがゼロということはない。クレームはその対応を間違えると、顧客や取引先との関係がこじれてしまうおそれもあるため、しっかりと対応したいものだ。
最近は理不尽なクレームが増加傾向にあるという。“言いがかり”としか思えないようなお門違いのものや、ひたすら持論を展開するだけの“説教調”のものも多いようだ。とくに近年、SNSが発達したことにより、誰もがウェブ上で情報発信や主張ができるようになったことで「ネットにさらすぞ!」などと脅すケースも増えているという。
クレームの中には“顧客の正当なご意見”もあるが、理不尽な“イチャモン”もあり、その見極めが難しいケースも多い。質の悪いクレーマーの場合、見極めを誤るとその後のやり取りが“泥沼化”してしまい、担当者が疲弊してしまいかねない。大切な従業員を守るために、クレームをどう見極め、どう対処していくのがよいのだろうか。

















