少子高齢化、人口減少で業界を問わず労働力が不足している。建設業でも問題は深刻だ。さまざまな理由が考えられるが、離職率の高さや若者の建設業離れなどもその原因として挙げられるだろう。労働力の高齢化が進んでおり、技能継承もままならない。離職を抑え、若年労働力を確保するにはどうすればよいのか。給与など待遇面を見直すのもそのひとつだが「組織の風土改革」も必要だと、株式会社スコラ・コンサルトのプロセスデザイナーの杉本優美子氏は話す。
「制度はすぐにでも変えられますが、風土はそれまでの『経営の価値観』が反映されたもので、簡単には変わりません」そこで事業承継、つまり「代替わり」のタイミングが、風土改革の絶好の機会だという。「企業規模にかかわらず、組織はトップの考えや価値観が色濃く反映されます。規模が小さくなるほどその傾向は強まります。トップ交代のときこそが、改革着手のチャンスです」
















