住友建機株式会社SUMITOMO

山崎木材市場(兵庫県)

良質で美しい国産材を守り、
全国に届けたい

住友の機械は視界の良さが導入の決め手

 宍粟市は兵庫県中西部に位置し、2005年平成の大合併で旧宍粟郡4町が合併してできた市である。中でも同社の所在する山崎町は古来より山崎藩の城下町として栄え、山陽と山陰の結節点であり揖保川水運の中心として発展してきた。現在も姫路市と鳥取市を結ぶ国道29号線と中国自動車道の交点であり交通の要衝となっている。
 山崎町周辺の豊な森林資源とアクセスの良さを活かし発展してきた地元の有力な林業7社が中心となって昭和37年に株式会社山崎木材市場は設立された。

 昭和48年の入社以来、一筋にその発展を支え続け、また4年前の就任以後、関西屈指の大手原木市場である同社を牽引してこられた上川篤代表取締役にインタビューする機会をいただいた。
 「弊社は、良質の国産材を全国にお届けする目的で創業以来50余年営業を続けてきました。社の概要は、同族経営ではなく現在30数名の株主がおられ、材の出荷主が100社程おられます。年間取扱量は約10万立方メートル。その大半はスギですが、樹種としてヒノキ、ケヤキ、マツ、モミなど、あと量としては少ないですが広葉樹も扱っています。
 社員は社全体で18名。2部門に分かれ、素材部14名、製品部4名になっています。素材部14名のうち11名がグラップルなどの林業機械の操作に携わっています。機械は14~15年前、住友建機製ではない他社の中古を3台購入したのが最初です。それまではフォークリフトだけで作業していました。限られた敷地に材を高く積み上げたり、積み上げた材越しに奥の材をつかんだり、フォークリフトと比較して作業効率はかなり上がりました。
 平成20年に住友建機さんから初めて新車を導入しました。それまでは他社の機械でそれなりに満足していましたが、住友のハイキャビンタイプを導入以後は荷物の積込み時の視界が全然違うので、安全性や作業効率を考え、ずっと住友のハイキャビンタイプを購入し現在は8台所有しています。」
 「私が入社した昭和48年頃活況を呈していたこの業界も、20年前くらいから国産材と輸入材の競争が激しくなってからは、厳しい環境が続いています。建築工法の変化も大きな要因です。昔は無節の柱材が当然でしたが、最近では柱は壁の中に組み込まれ、見た目の美しさは必要条件から外れ、強度と単価だけが要求されています。 
そのため作業効率をより高めるため、4年前に段差のあった土場をフラットなものに改良し丸太選木機も最新型のものに更新しました。今後も良質の国産材を安定して供給するために努力を続けたいと考えています。」

住友の機械は故障も少なく操作性も問題なし。安全性と生産性の向上に貢献

 次に現場の声をお聞きしたく素材部の山本廣志部長にインタビューした。
「ベースマシンに関しては故障もほとんど無いし、これ以上改良や発展する余地があるのかと思っています。エンドアタッチメントに関して操作性は問題ないですが弊社の機械の作業時間が年間1,500~1,800時間/年と長いためか故障や不具合がやはり発生します。その時により早く対応してもらえたら助かります。また、ここ何年か導入し続けてているハイキャビンタイプは視界が良く、本当に荷の積み下ろしが安全で楽になりました。」

●レポート神戸営業所 山田 修平