
白川町森林組合の在る加茂郡白川町周辺は、古くから“東濃ひのき”の名で知られる日本でも有数のヒノキの産地である。 森林組合の管理する森は、広さ約21,000ha、町の総面積の88%に及び、またその70%をヒノキが占めている。
組合員数は、2,031名、職員数7名で構成されている。 長い歴史ある組合だが、高性能林業機械の導入などは比較的最近のことである。
そのきっかけは、平成18年に林野庁より収益間伐と素材生産を開始することへの指導があったことによる。それから10年、切り捨て間伐から収益間伐への切り替え、高性能林業機械の導入、路網整備など着実な歩みを続けて来た。それも白川町の職員、及び町長として32年間背負ってこられた今井代表理事が、7年前に組合長に就任されたことが大きく影響している。
内政的には機械化への積極的な取り組み、将来を見据えた若い人材の確保など、また外交的には県内外の行政機関や森林組合との交流など組合長の行動力には枚挙にいとまがない。
一例をあげるとすると今回弊誌『森友』に同時掲載されている気仙地方森林組合様のある岩手県住田町とも、東北大震災後に木造仮設住宅の協力を通じて深い交流があるという。澤田業務係長からもさらに、『森友』VOL.4に掲載されている福井県の美山町森林組合様が、白川町を見学されていたり、ハーベスタ選定時には、『森友』VOL.2に掲載された同じ岐阜県の日和田林産様に機械の評価を聞きに行かれ、SH135X-3B KESLA25SHに決定したとの話をお聞きした。森友も7年目に入り取材を続けていると色々なことで繋がるものだと、『継続は力なり』を実感した。