アスファルトフィニッシャ「HA60W-8」の写真です。この後方の部位で左右に広がっている装置をスクリードと言い、アスファルトを敷きならす部分です。この地面に接した部分の拡大が下図のイメージ図です。
住友建機株式会社(本社:東京都品川区 社長 井手 幹雄)は、道路舗装における安全施工や環境配慮の高まりを受け、アスファルトフィニッシャの従来のLPガス加熱式に加えて、電気加熱式スクリード機を開発し発売しました。本機は国内販売だけではなく、既に電気加熱方式が主流の欧州市場やインフラ整備で依然需要のあるアジアの新興国市場など海外向けについても、安全施工と舗装仕上がりの高品質を訴求し、積極的に販売していく予定です。
アスファルトフィニッシャの加熱装置は、スクリードを加熱してアスファルト合材を均一の品質で敷き均す装置であり、従来は加熱源としてLPガス(LPG)を使用していました。今回開発した電気加熱スクリード仕様は、LPガスを加熱燃料として使用せず軽油燃料だけの調達で済み、より安全性が高く、またCO2排出量削減による環境面への配慮からも既に欧州では主流となっています。
性能面では、加熱時間の短縮化や設定温度を均一に保つことにより、安定した高品質の舗装仕上がりを実現しました。本体価格は発電機他の装置追加によりLPガス加熱方式に比べアップしますが、ランニングコストやメンテナンスコストの低減、LPガスの入手・管理の手間の削減により、本体価格アップ分をカバー可能です。
当社は実績のある従来のJ・Paverスクリード*に電気加熱式をラインアップに加えることで、今後想定される安全施工、環境配慮施工に対応していきます。
※ J・Paverスクリード
住友建機が独自に開発した延長スクリードを必要としない伸縮自在のスクリード