再生事業

RE-MANUFACTURING

再生事業

RE-MANUFACTURING

再生事業

RE-MANUFACTURING

住友建機のリマン事業

お客様に建設機械をより長く、安心してご使用いただけるよう、万一の故障時にもダウンタイム(休車時間)をできるだけ短く抑え、生涯にかかる整備コストの軽減と、地球環境への配慮を両立する再生事業に取り組んでいます。

現在、全国6拠点にて体制を整え、迅速な対応を可能にしています。

住友建機リマン 3つのメリット

休車時間の短縮

機械が現場で急に故障しても、再生リマン部品をご用意し機械の休車時間を短縮します。

整備費用の低減

新品部品に比べ安価な再生リマン部品をご使用頂くことで機械の整備費用を低減できます。

資源の有効活用

損傷したコンポーネントを高い技術で再生し、資源の有効活用と廃棄物の削減を行います。

リマンの対象商品

シリンダーの再生

シリンダー分解工程

シリンダー塗装工程

シリンダーは日々の過酷な作業環境の中で使用されることで、徐々に摩耗や損傷が進んでいきます。状態によっては、交換が必要になることもあります。当社が提供する「シリンダー再生」は、こうした劣化したシリンダーの機能を回復させ、再び最大限の性能を発揮できるように整えるサービスです。

専門の技術者がシリンダー内部を精密に測定し、摩耗した部分を適切に修復。再生されたシリンダーは、新品に近い性能と耐久性を備え、当社が定める厳しい品質基準もクリアしています。

この再生サービスを利用することで、新品を購入する場合と比べて大幅なコスト削減が可能となり、長く安定してお使いいただけます。

DPDフィルタの再生

DPD (ディーゼル・パティキュレート・ディフューザ) は、エンジンから排出される有害な粒子状物質を捕集し、排出ガスをクリーンに保つ重要な部品です。しかし、長期間の使用によりフィルター内部に汚れや詰まりが発生し、本来の性能が低下してしまうことがあります。

当社のDPD再生サービスでは、専用設備と高度な技術を活用し、内部の汚れを徹底的に洗浄。フィルターの性能を新品同様に回復させることで、排ガス規制を継続的にクリアできる状態に戻します。

この再生処理により、DPDの交換にかかる高額な費用を抑えられるだけでなく、機械の稼働率向上にもつながります。コスト面・環境面の両方でメリットのある、効率的でサステナブルなサービスです。

DPD再生フロー

DPD再生前

DPD再生後

リマンセンター
DPD再生場

STEP1

受入検査

状態を確認

STEP2

バキュームテスト
1回目(受け入れ)

詰まり具合を検査

STEP3

エアブロー
1回目

ハニカム孔内を清掃

STEP4

バキュームテスト
2回目・ゲージ(中間)

詰まり具合を検査

STEP5

焼却
(バーナー通電時間)

600度で6時間焼却

STEP6

エアブロー
2回目

ハニカム孔内を清掃

STEP7

バキュームテスト
3回目(完成)

詰まり具合を検査

STEP8

塗装・乾燥

塗料は高温800℃用を使用

出荷

再生パートナーとの協力体制

当社では、純正部品として採用している信頼性の高いサプライヤ、また長年の実績と高い技術力を持つリビルト専門業者と提携し、高品質なリビルト(再生)対応も行っております。

これは、単なる修理ではなく、部品を分解・洗浄・検査・必要な部品交換・再組立・性能試験までを一貫して行い、新品同様の性能を回復させる高度な技術です。

品質・納期・コストのバランスを重視し、厳選したパートナー企業と連携することで、安定したサービス提供を実現しています。

ディーゼルエンジンの再生

建設機械のディーゼルエンジンは、交換や修理にかかるコストと時間は大きな負担となります。
当社のリマン再生サービスにより新品購入に比べて大幅なコスト削減、また安心の保証付きで、新品同等の性能を持つ再生エンジンをご提供します。

ディーゼルエンジン再生作業の流れ

STEP 1エンジンの引取

  • 使用済みのエンジンや部品を回収し、再生工程に進みます。

STEP 2分解・洗浄

  • エンジンを分解し洗浄、汚れを除去します。

STEP 3部品の検査・交換

  • 各部品を精密検査し、再利用可能か判断します。
  • 摩耗や損傷がある部品は、溶接や研磨などで修理・加工します。
  • 消耗部品や修理不可能な部品は新品と交換します。

STEP 4再組立

  • 修理、加工した部品や交換部品を再度組み立てます。

STEP 5性能検査

  • 性能検査を実施します。
    (再生後の品質と信頼性を確保するための重要な工程です)

STEP 6仕上げ・出荷

  • エンジンの出荷に向けて外観を清掃します。
  • 輸送中の損傷を防ぐため適切な梱包を実施致します。

エンジン再生前

エンジン再生後

私たちは、エンジン本体だけでなく、構成部品の再生にも今後さらに強化していく方針です。
高額な新品部品を使わずとも、信頼性と性能を確保した再生品を提供することで、コスト削減はもちろん、部品の延命と廃棄物削減を両立できる仕組みづくりを進めていきます。

コントローラ(基板)の再生

近年、建設機械や産業機械において使用される電子制御部品(ECU、センサ、コントローラ等)は、高度化・多様化が進む一方で、半導体不足や部品の製造終了(EOL)による調達難が深刻化しています。
当社ではこうした状況に対応するため、電子部品の再生にも積極的に取り組んでいこうと考えております。

コントローラ(基板)の再生作業におけるポイント

経年劣化部の不具合解析
建設機械は高温・振動・粉塵・湿気など、非常に厳しい環境下で使用されます。
そのため、熱ストレスや振動によるはんだクラック、パターン剥離、腐食有無まで含めた経年劣化の診断が必要になります。
電子部品の故障診断
コンデンサ、トランジスタ、IC、電圧レギュレータ等の基板上の電子部品を対象に診断を行います。

走行モータの再生

走行モータ再生前

走行モータ再生後

建設機械の走行モータは過酷な環境下で使用される重要部品ですが、摩耗や不具合を理由にすぐに新品交換するのではなく、再生・再利用することで資源の有効活用と廃棄物の削減につながります。
走行性能検査を経て新品同等の品質で再生。環境負荷を抑えつつ、機械の長寿命化とコスト削減に貢献しています。