住友建機株式会社SUMITOMO

新型マテリアルハンドリング機の発売について

2018年5月21日

住友建機株式会社は、特定特殊自動車排出ガス規制(以下オフロード法)2014年基準に適合した、新型マテリアルハンドリング機(SH500LHD-7MH)を発売します。

SH500LHD-7をベースマシーンとしたこの新型マテリアルハンドリング機は、特定特殊自動車2014年排出ガス規制に適合し、経済性をあらわす燃費で従来機比11.2%低減、作業性をあらわすサイクルタイムで13%短縮させ、さらに作業性能、安全性能を見直した最新の機能を搭載しています。

マテリアルハンドリング機は油圧ショベルに発電機と制御盤を搭載し、アーム先端部にマグネット(金属吸着用)やグラップル(非鉄金属用)を装着することで、大量のスクラップを短時間に効率良く扱うことが出来る機械です。作業状態が見やすいようにキャブがエレベーター式に昇降し、最適な作業ポジションを得ることができます。キャブは作業中も揺れを抑えるように設計され、安全、安定した作業が可能です。

1. 製品の主な特徴

基本性能

  1. 経済性をあらわす燃費で従来機比11.2%低減、作業性をあらわすサイクルタイムで13%短縮しました。
  2. LMモニターをフルカラーモニターに内蔵。メッセージ等の視認性を高めるとともに、広い足元スペースを実現しました。

作業性能

  1. CAVIS(キャブアンチバイブレーションインテリジェントシステム)により、起動、停止時のショックを軽減しキャブの揺れを防止。オペレータの疲労が軽減され作業性の向上に寄与します。
  2. 新システムの採用により、干渉防止停止距離を改善。これにより、従来機に比べ実作業範囲を最大900mm拡大しました。
  3. フロントアタッチメントを最適化し、下付きアームシリンダー(2本)としてマグネット仕様機で最大作業半径14.1mと15.1mの2種類を用意しました。
  4. 増量カウンターウェイトの形状を見直し、従来機より220mm後端半径を小さくしました。

安全性能

  1. 当社独自のFVM(フィールドビューモニター)を標準装備。270度の広角と上空からの俯瞰画像により安全確認が容易にできます。カメラは切替が可能で夜間も見やすいモニター画像を実現しています。
  2. キャブ干渉防止機能、エレベータキャブ落下防止弁、エレベータキャブ緊急降下装置、大型アンダービューミラーを標準装備し、安全性を強化しています。

2. 発売時期

2018年5月22日

3. 製品仕様

  SH500LHD-7MH
  14.1m 15.1m 13.8m 14.8m
  マグネット仕様 グラップル仕様
運転質量 61100 ※1 62000 ※1 58000 ※2 58900 ※2
定格出力(ファンなし) kw/min-1 270/2000 270/2000
マグネットサイズ mm φ1570 -
使用定格 - 60%ED -
発電機出力 KVA 20 -
マグネット能力(嵩比重1.3)冷時 kg 1250 -
クイックヒッチ - ※3 - ※3 -
作業
範囲
最大作業半径 mm 14070 ※4 15060 ※4 13790 ※4 14780 ※4
最大作業高さ mm 11250 ※4 12370 ※4 14650 ※4 14960 ※4
最大作業深さ mm 7830 ※4 8940 ※4 6650 ※4 7770 ※4
アタッチメント最小旋回半径 mm 3260 3750 3260 3750
後端旋回半径 mm 3730 3730
寸法 全長 mm 12980 14220 12980 14220
全幅 mm 3700 3700
全高 mm 3810 3910 3810 3910
シュー幅 mm 600 600
EV上昇量 mm 2800 2800

※1 マグネット仕様の運転質量はφ1570マグネットを含みます。
※2 グラップル仕様の運転質量はエンドアタッチメントを含みません。
※3 クイックヒッチ取付時もφ1570マグネット、2820グラップル(南星機械製)が使用可能です。
※4 マグネット仕様の作業範囲はマグネット中心、グラップル仕様の作業範囲はアーム先端のピン位置となります。

4. 価格

63,000千円(税別、ML仕様、マグネット無し、14.1m仕様)

5. 販売目標台数

年間10台