住友建機株式会社SUMITOMO

新型マテリアルハンドリング機の発売について

2016年10月 7日

住友建機株式会社は、特定特殊自動車排出ガス規制(以下オフロード法)2014年基準に適合した、新型マテリアルハンドリング機(SH250-7MH)を発売します。

2016年度のグッドデザイン賞を受賞したSH250-7をベースマシーンとしたこの新型マテリアルハンドリング機は、特定特殊自動車2014年排出ガス規制に適合し、経済性をあらわす燃費で従来機比12%低減、作業性をあらわすサイクルタイムで7%短縮させ、さらに作業性能、安全性能を見直した最新の機能を搭載しています。

マテリアルハンドリング機は油圧ショベルに発電機と制御盤を搭載し、アーム先端部にマグネット(金属吸着用)やグラップル(非鉄金属用)を装着することで、大量のスクラップを短時間に効率良く扱うことが出来る機械です。作業状態が見やすいようにキャブがエレベーター式に昇降し、最適な作業ポジションを得ることができます。キャブは作業中も揺れを抑えるように設計され、安全、安定した作業が可能です。

1. 製品の主な特徴

(1)基本性能

  • 経済性をあらわす燃費で従来機比12%低減、作業性をあらわすサイクルタイムで7%短縮しました。
  • LMモニターをフルカラーモニターに内蔵。メッセージ等の視認性を高めるとともに、広い足元スペースを実現しました。

(2)作業性能

  • GCHC(グラップルクローズホールディングサーキット)により、グラップル閉じとの複合動作でも作業機のスピードが落ちないストレスのない快適な作業を実現しました。
  • CAVIS(キャブアンチバイブレーションインテリジェントシステム)により、起動、停止時のショックを軽減しキャブの揺れを防止。オペレータの疲労が軽減され作業性の向上に寄与します。
  • 新システムの採用により、干渉防止停止距離を改善。これにより、従来機に比べ実作業範囲を最大800mm拡大しました。

(3)安全性能

  • 当社独自のFVM(フィールドビューモニター)を標準装備。270度の広角と上空からの俯瞰画像により安全確認が容易にできます。カメラは切替が可能で夜間も見やすいモニター画像を実現しています。
  • キャブ干渉防止機能、エレベータキャブ落下防止弁、エレベータキャブ緊急降下装置、大型アンダービューミラーを標準装備し、安全性を強化しています。

2. 発売時期

2016年11月

3. 製品仕様

  SH250-7MH
マグネット仕様 グラップル仕様
運転質量 Kg 33400※1 31100※2
定格出力 Kw/min-1 132.1/2000
マグネットサイズ mm φ1370
使用定格   60%ED
発電機出力 KVA 20
マグネット能力(嵩比重1.3)冷時 Kg 920
クイックヒッチ   ※3
作業範囲 最大作業半径 mm 11800※4 11580※5
最大作業高さ mm 10790※4 12680※5
最大作業深さ mm 4360※4 3610※5
アタッチメント最小旋回半径 mm 2080
後端旋回半径 mm 2950
寸法 全長 mm 10230
全幅 mm 3190
全高 mm 3210
シュー幅 mm 600
EV上昇量 mm 2300

※1:マグネット仕様の運転質量は∅1370マグネットを含みます。
※2:グラップル仕様の運転質量はエンドアタッチメントを含みません。
※3:クイックヒッチ取付時のマグネットサイズは∅1170、グラップルは2200です。
※4:マグネット仕様の作業範囲はマグネット中心となります。
※5:グラップル仕様の作業範囲はアーム先端のピン位置となります。

4. 価格

42,160千円(税別、φ1370マグネット付き)

5. 販売目標台数

年間100台