住友建機株式会社SUMITOMO

ハイブリッド油圧ショベルの発売について

2013年5月20日

住友建機株式会社(本社:東京都品川区 社長 井手 幹雄)は、ハイブリッド油圧ショベル(SH200HB-6)を、今秋から発売します。 SH200HB-6は、『油圧ショベルを超えたパワフルでスムーズな動き』をコンセプトに、低燃費性能はもちろん、油圧ショベルを超える運動性能を実現したハイブリッド油圧ショベルです。

当社では、旋回方法に電動モーター方式を採用、高出力で効率の良いモーターを使用することで、低燃費に加え、油圧ショベルを超える運動性能を実現しました。また、このクラスでは大型の容量0.9m3のバケットを標準装備しています。燃費面では、アシスト機構と独自の省エネ制御によってエンジンの負荷を軽減し、燃料消費量を特定特殊自動車2011年排出ガス規制に適合した従来機(SH200-6)と比較して、▲10%低減させました(当社試験結果)。安全面では、NETIS登録技術フィールドビューモニター(FVM)を標準装備。後方視界270度の広角と上空からの俯瞰画像により安全確認が容易にできます。

*当社の標準型油圧ショベルでは、建設機械では初の経済産業省の「省エネ大賞」を受賞するなど、その経済性能には定評があります。さらに2009年6月には、油圧ショベルのマグネット仕様では世界初の「ハイブリッド機」を発売しています。

1. 製品の主な特徴

(1) 油圧ショベルを超えた、パワフルでスムーズな動き

旋回電動モーターの優れた電気制御性を生かし、アタッチメント動作に旋回モーターの動力性能をマッチングさせスムーズな動きを実現。また、キャパシタに蓄えた電気エネルギーを旋回電動モーターへ供給することによって余剰となるエンジンパワーをアタッチメントの動力に利用。同クラスの油圧ショベルを超える容量0.9m3バケットを標準装備し、作業能力を飛躍的にアップします。

(2) ハイブリッドショベルならではの環境性能

旋回電動モーターにより、旋回ブレーキエネルギーを全て電気に変換しキャパシタに回収、旋回加速時に再利用することによって、燃費を低減します。さらに、エンジン直結の電動モーターにより発電した電気をキャパシタに充電し、エンジンアシストに再利用。この電気パワーをエンジンの負荷状態に応じて的確にコントロールすることにより、省エネ効果を高めています。

(3) NETIS登録技術「FVM(フィールドビューモニター)」を装備

後方視界270度を見やすい上空視点でモニター表示。オペレーターの安全確認を容易にし、現場安全をひと目でサポートする先進安全技術を標準装備しています。

2. 発売時期

2013年 秋

3. 製品仕様

*単位は国際単位系のSI単位表示です。

SH200HB-6
基本 バケット容量(新JIS) 0.90m3
運転質量 20600kg
エンジン名称 いすゞ AM-4HK1X
定格出力 119.3kW/1800min-1
排気量 5.193L
寸法 輸送時全長 9380mm
輸送時全幅 2800mm
輸送時全高 3000mm
クローラ全長 4180mm
クローラ全幅 2800mm
標準シュー幅 600mm
性能 走行速度:高速/低速 5.6/3.4km/h
登坂能力 70%(35°)
旋回速度 11.7min-1
バケット掘削力:通常/昇圧時 142kN/152kN
アーム掘削力:通常/昇圧時 103kN/110kN
油圧機器 ポンプ形式 2連可変容量形ピストンポンプ+ギヤポンプ
最大圧力:通常/昇圧時 34.3MPa/36.8MPa
走行モータ形式 可変容量形ピストンモータ
駐車ブレーキ形式 機械式ロック
容量 燃料タンク容量 410L
作動油容量 240L
ハイブリット装置 旋回モータ形式 IPMモータ
発電電動機 IPMモータ
蓄電装置 キャパシタ

4. 発売価格

27,600千円(税別)

5. 販売目標台数

年間100台

以上