ICT建機は、2D・3DとMG(マシンガイダンス)・MC(マシンコントロール)の掛け合わせで2DMG・2DMC、3DMG・3DMCに分類できる。
2Dとは、バケットの刃先を「0」基準に設定することで、「現在のバケット位置」と「設定した勾配」の差がわかる。3D設計図データ作成が不要で、導入コストが3Dより安価なことがメリットといえる。ただし、建機を移動するたびに丁張が必要で、基準点をセットし直す必要がある。
一方3Dは、衛星データなどの位置情報やセンサーによって刃先位置をリアルタイムで把握できる。自分の位置がわかるのは3D、わからないほうが2Dといえる。3D測量データ・3D設計データを建機に取り込むと、「現状」と「目指す設計面」の差がモニター上に表示されるため、2Dのように足が動くたびに基準点を0にセットする手間がなくなる。
つまり、バケット位置をその都度教えてくれるので、丁張いらずの施工が可能になるのだ。ただし、測位関係の機器を揃える必要があり、3D設計データ作成のための事前準備を要する。